お金の価値は下がり続ける
あなたはまだ円以外の金融資産を持たないつもりですか?
こういう話を聞いたことはないでしょうか。
昔の1円は今でいうところの1000円くらいの価値だった。
この話は、1円当たりの価値が昔より下がったことを意味します。
日本の、特に筆者含む平成以降に生まれた人間にとっては、かなり大昔の話なのだろう という感覚が拭えず当事者性を感じにくいかと思われます。
それもそのはず、日本は約30年間 初任給が20万前後と横ばい、牛丼は相変わらずワンコインで食べられます。色々なものが多少値上がりはしましたが、普通に生きているだけではお金の価値が相対的に下がることを直感的に理解することが難しいです。
しかしここ100年あまり、世界中のほぼどの通貨も価値が下落し続けており、相対的に株や金等の資産価値を持つものの価値は上がり続けています。
各国の経済力を測る指標の一つとして、ビッグマック指数というものが存在します。
ビッグマック指数とはアメリカのビッグマックの価格を基準に指数を1と設定し、1より上だと米ドルの購買力が下回っていることが分かります。
日本のビッグマック指数は、1986年では1.5、2021年現在では0.62まで下がっています。
これは、日本の購買力が下がっていることを意味しており、平たく言うと国全体が貧乏になっています。
今の日本では、急速に円安が進んでいます。
世界的に見ると円だけの価値が下がっている状態です。
ただでさえ長期的に貨幣価値は下がるのに、その貨幣の中でも円は突出して価値を下げています。
これでもまだ金融資産を円だけで持とうとするでしょうか。
貯金しかせず何にも投資しないことは、円に全力投資することと同義です。
今の100万円は、30年後には80万、70万、もしかしたら50万程度の価値しかないようなことになっても不思議ではないどころか、むしろその可能性の方が圧倒的に高いです。
円しか持たないこともリスクである、という話でした。