てらまんの投資録

アラサーリーマンによる投資中心の雑記

来年は米国株は伸び悩む?テーパリングについて

米国株に投資している人の多くは知っていると思われるテーパリングについてです。

 

テーパリングとは何か?

 

直訳すると、先細り、次第に先が細くなっていく、の意です。

 

何が細くなるか?

 

金融緩和のことです。金融緩和が細くなる=金融引き締めが起こる=金利を上げる

 

テーパリングの言葉の通り、一気に金利を上げるのではなく、段々引き締めていく、段階的に金利を引き締めることを意味します。

 

テーパリング=段階的な金融引き締め

 

金融緩和とは何か?

 

平たく言うと、中央銀行金利を下げて、企業がお金を借りやすくなることを言います。

 

コロナが流行り始めた頃は、コロナで不景気になることを見越して金融緩和を行い、積極的に融資を受けられるようにして経済を回そうという目論みがあったように思います。

 

金利でお金を借りられるのはとてもお得な行為です。

 

何かしらの事業を行うには大抵の場合先立つ物が必要なので、低金利で借りられる状況は一企業の視点で見ればとてもお得です。

 

その結果かどうかはわかりませんが、2021年の米国株(主にs&p500等)は一貫して右肩上がりで、米国株に長期投資していた人のほとんどは資産が増えたことでしょう。

 

しかし、2021年11月にテーパリングが始まりました。

簡単に言えば、お得に融資を受けることができなくなりつつあります。

 

金融引き締めを行う目的は、加熱した景気を抑えることです。

 

何故加熱した景気を抑えなければいけないか?

 

前提として、景気が加熱する=インフレが起こる、という図式があります。

 

インフレが起こると、給与、物価等諸々の水準が上がります。(=お金の価値が下がる)

 

その中には、一般労働者で給与UPの恩恵を受けられる人もいれば、年金暮らしや生活保護で暮らす人などの給与UPの恩恵を受けられない人もいます。

 

物価が急に上がったからといって、急に生活保護費や年金受給額は上がらないからです。

 

つまり収入が上がらないのに物価が上がる=生活が苦しくなる人が現れるわけです。

(余談ですが、借金を抱えている人にとってインフレは得です)

 

そういったことを防ぐ為に、インフレによって上がり続ける物価を抑えるために金融引き締めを行わないといけないのです。

 

金融引き締めによって何が起こるか?

 

色々な影響がありますが、株価の話で言えば株価は下落傾向になります。

 

何故株価が下がる?

 

あなたは何か事業を始める時に、お金が無ければ借りるしかありません。

 

その借りるお金の金利が高いと損=お金を借りづらくなります。

 

お金が借りづらくなると事業を始めづらい=ビジネス的に挑戦しづらくなります。

挑戦しづらくなる=その企業に期待する人が少なくなる=株を売るand買わなくなる、という流れです。

 

テーパリングは2022年3月頃から段階的に行われる予定です。

 

これにより、来年の米国株は伸び悩む可能性があります。

 

私見ですが、長期の積立投資をする人にとって、伸び悩む時期は絶好のチャンスだと思います。

 

積立投資は、言い換えればドルコスト平均法を何年にも渡って続けることと同義です。

 

その場合、積立投資を始めた最初の10年間は続騰→次の10年間は伸び悩む、よりも

 

積立投資を始めた最初の10年間は伸び悩む→次の10年間は続騰、の方が資産は多くなるからです。

 

S&P500の過去の平均利回りは7%と言われてますが、いずれにせよこれからの利回りを保証するものではありません。

この先20-30年間でどのような動きになるかは正確には誰にもわかりません。

 

しかし米国株に積立投資を行う人は、何も考えずに入金力を上げることに注力することが結果的に最善だという結論になる可能性は中長期で高いと思います。