嘘喰いに学ぶ投資の精神
「金に魔力を感じるな! 金は…金だ! ライターの火で燃える紙切れ 血…肉通う命より薄っぺらいんだ」
私は『嘘喰い』という漫画が好きで、上記のセリフは主人公 班目貘の私の好きな名言の内の一つです。
3千万円という大金を手にし、平静を保てない元多重債務者、梶。
貘と行動を共にして巨額の金を手にした梶に、貘は金に心を乱されるなと諭します。命懸けの戦いで大金を手に入れ続ける貘ですが、貘にとって金はあくまで己の目的を果たす為の手段に過ぎません。
貘は悪魔的な洞察力を備えていますが、それ以上に勝負に勝つための準備、知ること、考えることを決して欠かさないキャラクターです。
勝つべくして勝ち続けるキャラクターとして描かれているわけですが、現実でも同じように当てはめられます。
私たちが生きる世界でも、知らない、考えない、準備をしないことで、様々な搾取をされます。
税金の知識が無ければ、節税できるところで払わなくてもいい税金を払うことになる可能性があります。
行政から受けられるサービス、支援金なども存在を知らなければ申請し享受することもできません。
格安SIMの存在を知らなければ、大手キャリアに高い通信費を支払い続けます。
世の中には、無知な人、考えない人から搾取する仕組みが至る所に張り巡らされています。
冒頭の嘘喰いの主人公 班目貘の相棒となった梶も、最初は自分の決断を感情に支配されていました。感情に支配されると、人は非合理な決断をし、その結果搾取されてしまいます。
搾取するのは、世の中の仕組みを作る人、仕組みを理解しそれを利用する人、いずれにせよ 仕組みを知り、理解することを怠らなかった人間であることは間違いありません。
投資においても、無知な状態で大金をつぎ込むとその大半を失いかねません。
無知だとそもそも詐欺に遭う危険が付きまとい、詐欺には遭わずとも投機的な取引を繰り返して損失を膨らませてしまう結果になることもあります。
最大のリスクは常に知らないことから生まれます。